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'96 Marlboro YAMAHA YZR250
グレさん作の独特のテールカウルが特徴的な'96 YZR250トランスキットが発売された。
イラストが貼り付けられた箱を開けると、レジンパーツとバキュームのスクリーンなどが入っている。説明書も凝っている。
パーツに目をやると個人の型抜きと言うこともあってか、さすがに気泡&バリが多い。このパーツ、シリコン型がもう限界に近いときに作ったのか、バリ等がかなり出ていた。以前作ったアツシバシブランドのパーツに比べると型抜きのレベルは低いかも。
まあガレージキットなので、ここら辺は自分で修正していくしかない。
パーツをよく見てみると、なんだか表面がデコボコしている(笑)シートカウル表面が波打っているので、パテで凸凹を修正した。
その後、気泡を埋めサーフェーサーを吹いて下地作りをする。
アッパー&アンダーカウルもアチコチ削って形を整えた。カウル端の部分はいつものように削り込み薄く加工。
'96 YZR250を作るので、ついでに'94と'95のTZ250Mも同時進行で製作することにした。
'95のマルボロカラーはMコレのデカールを使用する。
メッキパーツはハイターでメッキを落とす。3台分なので結構なパーツ量だ。
'94と'95のTZ250Mはタミヤの「'93 TZ250M」キットから製作するが、アッパーカウル前面のエア用穴の形状が違うのでエポパテで修正。
'95 TZ250Mは'94に近い前期型を製作する。後期型はアッパー&アンダーカウル形状が違うようで'96に近い感じだ。
'94と'95のTZ250Mは田宮キットの93モデルとはフロントフォークの形状が違うので、タミヤの'99YZR500からパーツを流用する。
TZ-MとYZR500のFサスパーツを二個イチにした。
Fフェンダーも'99YZR500パーツを流用。ホイール&ブレーキディスクはTZのモノを加工して取り付けられるようにしてある。
TZとYZR500ではFディスクブレーキの外形寸法が違うので、ブレーキキャリパーを一度ブラケットから切り離し、位置修正をして付け直した。
YZR250の工作に戻る。
前後サス&メインフレームの仮組。
メインフレームのレジンパーツはガタガタだったので、アチコチ削ったりして形を整えた。フロントサスのレジンパーツも気泡が多く、修正するのに結構苦労した。
シートカウルも位置を気にしながらピン留め出来るようにして仮組。
前後ホイール・フレーム・カウルの相対位置がキチンとなるように気を付けながら作業を進めた。
エアダクト、ラジエター等の仮組。ここら辺のパーツ、気泡が多いっす・・・ラジエターのコア部分の気泡には泣かされました(笑)
エアダクト開口部はリューターで薄肉加工、各パーツを摺り合わせながらピン留めできるようにした。
バキュームフォームパーツのスクリーンを切り出してピンで留められるように加工。本来は二段スクリーンなのだが、このパーツは段付き部がダルで境目がハッキリしない。作り直すかどうか悩むところだ。
全部のパーツを仮組みしてみる。
シートカウルの重量のせいか、少し尻下がりぎみなので、Rサスを改造してもうチョット後ろをカチ上げる予定。チャンバーは火で炙ったりして形状を変えながら、真っ直ぐ後方に向くように調整。
仮組&各部修正には苦労したが、仮組終了!
このマニアックな車体を複製販売してくれたグレさんには感謝!塗装するのが楽しみだ。
ホワイトに塗装後、マスキングして蛍光レッドをペイント。久しぶりのマルボロカラーのペイントだ。
田宮の缶スプレー「蛍光レッド」をエアブラシで吹いた。
蛍光レッド部分に貼るデカールはクリヤーコートによる下地色の滲み防止のため、アルプスプリンターで自作デカールを製作。
トランスキットに付いていたデカールはチョットくせ者で、貼るのに気を使った。非常に薄くパリパリの材質で密着性が弱い感じ。更にクリヤーをかけると端が浮くので研ぎ出ししにくい。何カ所かは自作デカールに置き換えた。
蛍光レッドのマルボロマークも附属のデカールは使用せず、モデラーズの蛍光レッドデカールシートを切り出して貼り付けてある。
95のTZ250Mはミュージアムコレクションのデカールを使用している。
94 TZ250Mのカウルも田宮缶スプレー「マイカブルー」をエアブラシで塗装。キット附属のデカールは蛍光色が経年変化のためか滲んでしまっていたので田宮のアフターサービスから新品デカールを取り寄せた。
クリヤーでコーティング後、乾燥させ裏側をフラットブラックで塗装する。
カウル以外の各パーツを3台分一気に塗装。各年式で各部が微妙に違うので、間違えないよう気を付けながら仕上げた。
96YZR500を組み上げる。
チャンバーには焼け跡風塗装、サイレンサーにはスタジオ27のカーボンデカールを貼った。
94と95のTZ250Mも各パーツを組み立てる。
カウルや細かいパーツを取り付けて完成!
これで原田哲也が1993年から1996年までヤマハでGPに参戦してきた期間のマシーンは完全制覇!