-
'02 Marlboro YAMAHA YZR-M1
エレール社から1/12スケールでYZR-M1が発売された。エレールは1/24スケールでは何種類かのラインナップがあったのだが、1/12は初めて。タミヤ以外のメーカーがMoto-GPバイクのインジェクションキットを発売してくれるのは嬉しい限りだ。今後もエレールから1/12キットがリリースされることを期待しよう。
1/24キットは「・・・・?」ってな感じだったので、このキットも不安を感じながら開封してみた。
デカイ箱のわりにパーツ数が少ない・・フレームとエンジン一体パーツだし・・・その代わりといっては何だが、ライダーフィギアが付いている(笑)
兎にも角にも製作スタート!デカールはスタジオ27の「Marlboro YZR 99〜02」を使用するつもり。
まずは仮組。パーツ数が少ないのであっという間に組み上がる。
全体的なプロポーションは良いのだが細かいところに目をやると、あちこち問題点が見つかってしまう。サイドカウル、アンダーカウル、なんだか形状が違うぞ・・・
タミヤのYZR500との比較。
タミヤのキットと比べること自体無理があるのかもしれないが、エレール社のYZRはパーツ全体的にエッジ&モールドがあまく、パーツ同士の合いも悪い。プラスチック自体も軟質でカッチリ感がない。
外国のキットを製作する度に、日本の模型メーカーのレベルの高さにあらためて感心させられる。日本に生まれて良かった〜(笑)
このまま素組みで仕上げてもそこそこのモノにはなると思うのだが、タミヤのYZR500からパーツを流用して、模型としてそれなりの見栄えがするように仕上げてみる予定。
あ〜、また大変そうなキットに手を出してしまった・・・・(汗)
前後足回り・・・モールドが非常にあまい。昔あったビッグワンガムのオマケの方がモールドがしっかりしていたような気がする(笑)。
Fサス、スイングアーム、ホイール、タイヤ等をごっそりタミヤのYZR500キットから流用するか・・・
アッパーカウルとアンダーカウルが一体パーツになっているが、分割ラインでブッた切り!
アッパーはタミヤのYZR500に置き換える。
まずはアンダーカウルとメインフレームの取り付け。キットの取り付け穴位置は間違っているので、全て埋めて再度ピン留め出来るように穴を開け直す。真鍮パイプと虫ピンで固定できるようにした。
アッパーカウル、カウル下の導風板(?)を田宮キット「YZR500」から流用する。
アッパーとサイドカウルの接合部をポリパテで成形。アンダーカウルもプラ板を切った貼ったで形状変更。
また、エッジを削り込んでシャープにした
一体パーツになっているタンクとシートカウルを切り離し、タンクとシートカウルの隙間がスカスカにならないように
タンクを加工。キットではモールドになっているタンク上部のキャップを削り落とし、YZR500からパーツを流用できるように穴を開けた。
シートカウル上部には何故かダクトらしき凹があるが、パテで埋めた。資料を見ても実車ではそんな形状をしていない。なんなんだ?(笑)
このシートカウル、両脇がひどくヒケているので、コレもパテを盛って形状を整えた。
スイングアームも田宮キットから移植するので、メインフレームのビポット周辺を改造する。キットではスカスカのサス取付部も新設。
ステム部分も田宮のフロント周りを取り付けられるように改造。
M1のリヤフェンダーはYZR500のものより短いので、途中でカットして形を整えた。
パテでスイングアームに溶接跡を追加。
メインフレームと一体パーツになっている左右ステップはホルダー部からスパッと切り落として、田宮のYZR500から流用。
アンダーカウルのエアアウトレット(?)部分は、キットのままでは深さが浅く見た目もショボイ。
一回くり抜き、プラ板を使って作り直す。
実車写真を見てみると、ここの部分にはエキゾーストパイプの「逃げ」がある。実車同様に切り込みを入れてニゲを作った
アンダーカウル右側上にある小さなスリットもキットでは省略されているので、追加した。
フレーム・エンジン・エキパイとカウルを合わせてみて、エキパイがちょうどこのアンダーカウルの「ニゲ」部分に来るように、エキパイの形状をライターで炙りながら修正。
ガソリンタンク(カバー)にプラ板でフックを追加。右上部のブリーザーパイプ用の突起も作らねば・・・
シートカウルとフレームもピン留めできるようにした。
キットではサイレンサーとエキパイが一体パーツになっているのだが、これまたショボい・・・エキパイは太さが均一じゃないし、サイレンサーなんて出口が塞がっている(笑)
サイレンサー部のみ切り離して、エンドパイプをピンバイスで開口。ステーはプラ板で作り直し、エキパイは自由に曲げられる針金(東急ハンズでゲット)で代用した。
とりあえず、全体の仮組。
この他に、アッパーカウルステー、メーター周り、ステアリングダンパー等、田宮YZR500キットから流用するその他もろもろ細かいパーツも仮組しなければならない。
アッパーカウルとFフェンダーの間がちょっと広すぎるかな?
逆に後ろは思ったより下がっていたので、もうちょっと尻上がりになるように修正しなければ。
フロントフォークの加工。インナーチューブをMコレデカールのオマケに付いている真鍮パーツに置き換える。
リザーバタンク(?)も真鍮の棒で取り付けた。真鍮パーツは金属ならではの質感があるが、時間の経過と共に酸化して黒ずまないかチョット心配だ。
キット付属のライダーフィギアは作らず、メット部分だけ切り離して作ることにした。
ポリパテで細部を修正。
当初は「Marlboro YZR 99〜02」対応のデカールを流用するつもりだったが、S27から「エレール'02 YZR-M1」対応デカールが発売されたので、こちらを使用することにした。
相変わらずS27のカルトデカールは貼りやすい。とても薄いのに破れにくく下地色の隠蔽力も高い。伸びも良いので局面にも綺麗に貼れる。タミヤのキットでも一律カルトを採用してくれないかな〜?コストに跳ね返ってもいいから。
最近ず〜っと雨続きなので、クリヤーがけはしばらくおあずけ。
車体周りの塗装&組立に入る。インナーチューブとリザーバタンクを真鍮パーツにしたFフォークまわり。でも、Fフェンダーを取り付けるとほとんど見えなくなる・・・(涙)
Rフェンダーなどにはいつものカーボン風塗装。細かいパーツにはカーボンデカールを貼った。
メインフレームとエンジンを塗装し、細かいパーツを取り付けていく。
サイレンサーにカーボンデカールを貼り、その上からクリヤーでコーティング。
エキゾーストパイプにエアブラシで焼け跡風塗装を施す。スプリングフックとスプリングも追加した。
車体周りを組み上げる
クリヤーコーティング後完全乾燥させ、裏側をフラットブラックで塗装。
パイピングを施した車体に外装を取り付けていく。
前面の大型ラジエター。下側のサブラジエター部分はくり抜いて、裏側にジャンクパーツのミニラジエターを使用した。
アッパーカウル下のラムエアダクトも再現してある。
細かいパーツも取り付けていく。極小ビスは社外品を使用。ボルト部分には虫ピンを取り付けてある
ヘルメットもデカールを貼って、クリヤーコート。
ヤマハのMoto-GP元年車、やっと完成!
なんとなくフィギアも作ってみた。
合わせ目消して細部を修正。背中のコブやヘルメットをパテ等を使用して作り直してある。
ツナギはデカール貼り後、つや消しトップコート。
エレールはこれからも1/12Moto-GPキットも発売してくれるかな?
もうちょっとキットのレベルを上げてくれれば嬉しいのだが・・・頑張れ、エレール!
[ BACK ]