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'02 Team Fortuna Honda Gresini NSR500
長年王者の座に君臨してきたNSR500は、惜しくも4stマシーンには歯が立たず、2002年がホンダ2ストローク500ccマシーンの最後の年となってしまった。
この最終モデルである'02 NSR500がスタジオ27からトランスキットとして発売されたので作ってみる。
YAMAHA党ということもあってか、個人的に今までのNSR500のフォルムはあまり好きではなかった。ドゥーハンがエースになってからは、目立ったカウル類のモデルチェンジもなかったし・・・
しかしロッシがチャンピオンを獲得した2001年あたりから、テールカウルもシャープになり、NSR500のフォルムに変化が。そしてこの最終形NSR500、2002年モデルはデザインを一新してかなり格好良くなった!・・・と個人的には思ふ。
まずはレジンパーツをママレモンで洗浄し、バリ取り・気泡埋めなど下地処理をする。
アッパーカウルフロントのエアインテークはリューターで穴を深くした。
甘くなったモールドはエッチングノコ等で彫り直し。
ボルトのモールドは切り飛ばし,虫ピン用にピンバイスで穴を開けた。
合わせ目消し、埋まっているアンダーカウルのスリット開口。
シートカウルはキット付属のパーツではなく、シーズン中の形状のカウルを使用する予定。キットに入っているシートカウルのみだとシーズン前のテスト仕様しか作れない気が・・・(笑)
メタル製のシートラバーは重量があり接着剤のみでは不安なので、ピン留め出来るようにした。
日本GP仕様にする予定なので、スポンジパッドは短く切って取り付け。
スイングアームを接着後、合わせ目を消し、Rフェンダーをピン留め出来るように加工。
ホイールは'00 NSRのモノではなく、タミヤから新発売されたRC211Vキットの16.5インチ(?)リヤホイールを使用する。若干の修正が必要だが、前のホイールもRC211Vから流用する予定。
レーシングスタンドは手持ちの資料と若干違ったので、真鍮線で補強バーを追加してある。
全体を仮組みしたところ、アッパーカウルとフロントフェンダー間の隙間が広すぎるような気がしたので、Fサスを一度切り離し、チョット短くした。
これで全体が若干前のめりになるハズである。
アンダーブラケットのブレーキキャリパー部も'02仕様に修正。
キット付属のエッチングパーツを使って、ステップ周りの組み上げ。プラスチック製パーツにはない精密さがある。スタジオ27が、これらのエッチングパーツのみの販売もしてくれたら嬉しいのだが・・・
つま先がかかる部分(なんて呼ぶんだ?)は真鍮パイプを使ってみた。
全体の仮組。2001年型までの丸っこいイメージから、全体的にシャープなデザインとなり、格好いい!
仮組にあたって、シートカウル、チャンバーの取り付けにチョット苦労した。シートカウルはピンでフレームと固定し、チャンバーはカウルと干渉する部分を削り、細い部分をライターで軽く熱してシートカウルに合うように形状を修正した。
各パーツにサーフェーサーを塗装して、塗装前の準備をする。
この加藤仕様のシートカウルは、特に気泡などに注意して下地処理をした。
このシートカウル、キット付属のモノとは形状がずいぶん違う。あらためて雑誌などを見てみると、加藤のNSRは開幕戦からこのシートカウルを使用しているので、シーズン中の加藤号を製作するなら説明書に記載されている通り、形状修正が必須であろう。
キット付属のエッチングパーツを使って、サイレンサーフックを作る。細かくて目がチカチカする・・・(笑)
外装類の塗装を開始する。
下地処理が完了しているカウルにベースのホワイトを塗装後、まずは「蛍光レッド」と「ブライトオレンジ」を調合した蛍光オレンジを吹く。
デカールのコピーを利用して、オレンジとシルバーの間にあるラインのマスキングのガイドにする。
各パーツをマスキング。塗り分け部分が多くて手間がかかる〜
今度はホワイトを混ぜたシルバーで塗装。
こうやって見ると、なんかウルトラマンみたいなカラーリングだな・・・(笑)
過去の経験から、カルトデカールは蛍光色の上に貼りクリヤー塗装すると、下地色が滲んでくるので、ニジミ防止用に白デカールを作った。
貼る前に、一度カルトデカールにビニール袋の上から貼ってみて、サイズにズレがないか確認する。なんせ、デカールは1キットに1枚しかない。失敗は許されないのだ・・・
蛍光下地色の透け・ニジミ防止用の白デカールを先貼りして、一度クリヤーを吹く。
サイドカウルの大きな「Fortuna」ロゴも下地色が透けるので、白デカールを先貼りした。
クリヤー塗装後、ニジミなど大丈夫なのを確認した後、キットのカルトデカールを貼る。
熱転写プリンターでプリント可能な「特色シルバー」を使い、ピカピカのシルバーラインデカールも製作。
ちなみに、この細いラインを特色シルバーで印刷するのは難しいのか、ラインのあちこちが欠けてしまう。何枚もプリントする羽目になった。コストパフォーマンスが悪い(涙)
これを使えば、黒/銀/白の3色ラインの真ん中にある銀のラインが、実写同様のピカピカの銀色になるはず・・・だったのだが、試しにプラ板に貼って上からクリヤー塗装したところヒビ割れてしまった。
クリヤーをかけなければ大丈夫なのだが・・・残念だが、このピカピカラインの使用は見送ることに決定。
いつものようにエアブラシでチャンバー塗装。
フロント周りの組み付け。
Fフェンダーの取り付けボルトは虫ピンの5番を使用。
リヤ周りの組み付け。前後ホイール&タイヤはRC211Vキットから流用。16.5インチだ。
リヤフェンダーにはカーボン風塗装を施している。
サイレンサーのフックにスプリングを引っかけた後、チャンバーをフレームに取り付ける。
パイピングなど細々としたパーツを取り付ける。
最後はアッパー&サイドカウルを取り付け、スクリーンを虫ピンで固定。
最後のホンダ2ストローク500cc、そして加藤大治郎がMoto-GPクラス初表彰台を獲得したマシーン完成!
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