'01 NASTRO AZZURRO HONDA NSR500 #46


125cc、250cc、500ccを完全制覇したスーパーヒーロー、イタリアのバレンティーノ・ロッシ。4stが導入されたMoto-GP元年にも彼はタイトルを決めた。
それまで最強のモンスターマシーンと呼ばれた2st 500ccをも凌駕する4st Moto-GPマシーンの登場により、2stの時代は幕を閉じた。悲しいことにこのモデルが2st最後のチャンピオンマシーンとなってしまった。2ストロークフォーエバー・・・(涙)

彼が500ccのタイトルを獲った最後の2ストロークチャンピオンマシーン'01 NSR500だが、ミニチャンプスというドイツのメーカーから完成品としてモデル化された。しかし模型的な目で見ると各部の作りがイマイチなので、あまり手をかけずにタミヤの'00 NSR500を流用して鑑賞に耐えるレベルに作り直すことにした。


これがミニチャンプスの塗装済み完成品の箱出し状態。なかなかの出来である。
カウル類はメタル製でズッシリ重い。

しかし、大量生産の完成品。細かく見てみると模型としてはチョット・・・という部分が多々ある。
フロントの足回りに目をやると、塗装やモールドの甘さが目立つ。ブレーキキャリパーなどはボッテリとしていてモールドも消えてしまっている。

各部を固定しているピンやビスを抜いていくとパーツがバラバラになる。重い外装類をしっかり留めるために固定方法はビスを使ったユニークな方法がとられていた。
下のラジエター形状はタミヤの'00キットのマルコピーで、実車とは全然違う。要修正箇所!

アンダーカウルの下のアウトレットダクト形状もかなり違う。実車では後ろ側が塞がっている。ミニチャンプスはなんでこんなミスをしたんだろう?同社の「'01 NSR500イタリアGP仕様」のキットではきちんと塞がっている。
それともこういう形状のアンダーカウルもあったのかな?

ステップ周り、Rブレーキキャリパーなどもチャチな感じだ。ここら辺も作り直すべきだろう。

チャンバー&サイレンサーはパーティングラインが残ったままだし、焼け跡塗装も変。

なんだかんだとバラバラにしてしまった・・・チョチョイのチョイっと簡単に作業するつもりだったが、結構めんどくさい作業になるかも・・・?

まずはスイングアーム裏側のパテ埋め。フレームやチャンバーなどのパーツのメッキをキッチンハイターで剥がそうとしたのだが、皮膜が強いのか全くメッキは溶けなかった。
このメッキが非常に硬く、カッターやヤスリで剥がすのも一苦労・・・

何とか強引にパーツ同士を接着して、合わせ目消し。
この後ソフト99のサーフェーサーを吹いて下地処理をした。

タミヤの'00 NSR500キットから、ホイール、チェーン、リヤブレーキキャリパーなどを流用して組み上げる予定。

カウル類は#1000のサンドペーパーを全体にかけて、上からクリヤー塗装。
研ぎ出しをしてカウル塗装面の仕上げを良くする。

このモデルではガソリンコックやリヤブレーキのカップなどは、タンクの下に貧弱なモールドで処理されている。この箇所はシートカウル横の穴から丸見えなので、きちんと仕上げたい。
タンクの下の部分を糸ノコで切り取り、タミヤキットのタンクを一部流用して見栄えを良くする。

ステップ関係も田宮のキットパーツを加工して流用。

パーティングラインを落とし、再塗装したチャンバー。

タミヤのキットで作り直したFフォーク。01型に合わせて若干形状を修正してある。
エッジのシャープさ、モールドの精密さなど、やはりミニチャンプス塗装済み完成品パーツとは比べモノにならないほど完成度が高い。

再塗装済みのフレームにエンジン等を組み付けていく。
トップブリッジのイラストはタミヤRC211Vのキット付属デカールを流用した。

リヤ周りの組み付け。スイングアーム以外はすべてタミヤの部品を流用。

リヤブレーキ別体式カップをジャンクパーツを使用して製作。
リヤサスの可動ギミックはそのまま残っている。サスが動いて面白い(笑)

リヤフェンダーは「水性トップコート」の「光沢」を吹き、ツヤを出している。

ハンドル周りの組み立て。ほとんどタミヤのインジェクションキットの部品に置き換えてある。トップブリッジのイラストステッカーはRC211Vのデカールを流用。

アンダーカウル下の大きなダクトにはプラ板で板を追加した。

ラジエターも追加。合わせ目を消したいところだが、塗装し直さなければならなくなるのでそのままにした。

完成! 細部をタミヤのパーツに置き換えたことによって、かなり見栄えが良くなった。


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